ただ黙って話を聞くという事。 [本音・毒舌]
ただ黙って相手の話を聞く事。
その大切さを痛感している。
意外と思われるかもしれないが・・・
時には黙って相手の話を聞くことも出来る。
その重要性は分かっているつもりだ。
精神的に傷ついている時・・・
ただ黙ってそばにいて、話を聞くことで癒される事は多い。
昔、ボランティアで特別養護老人ホームへ行ってた時に・・・
職員の人から依頼されたのが、話し相手になってあげて欲しいという物でした。
お話相手はおばあちゃんで・・・
クリスチャンだったので神様の話をしてくれた。
オイラはただ黙ってうなずきながら話を聞いた。
別れる時に、涙を流しながら・・・
『私のつまらない話をチャンと聞いてくれてありがとう。うれしかった。』と言ってくれた。
ただ相手の話を聞くだけ・・・ というのがどれほど大切な事か実感した。
保険関係の仕事をしていた時も・・・
被害者との話を進める時に、ただ話を聞く事が示談につながる。
被害者はいかに怪我が辛いかだったり・・・
加害者に対する恨み言だったり・・・
病院に対する不信感だったり・・・
イロイロな話を持ち出してくる。
それをチャンと聞かないと心を開いてはくれない。
いい加減な気持ちで聞いていると、心を閉ざしてしまう。
たとえ怪我が完治していなくても・・・
心の傷が癒えれば示談にしてくれる。
精神科医じゃないので、心のケアの正しいやり方なんて知らない。
だからオイラの知っている方法は、ただ聞くだけ・・・
相手の傷が癒えるのを待つしかない。
相手の話が正しいとか間違っているとか内容とかはどうでもいい事で・・・
辛いとか・・・
悲しいとか・・・
悔しいとか・・・
怒りとか・・・
憎しみとか・・・
その気持ちさえ受け取ってあげれば・・・
どんな風に心が傷ついているのかを知ってあげるだけで・・・
心が同化する事で・・・
それだけで、自然と傷は癒えていく。
だけど、絶対に同情してはいけない。
同情というのは所詮他人事だから。
相手の痛みを自分の事のように感じていると同情なんておきる筈がない。
もちろん、他人の心の痛みなんて本当には分かる訳はない。
だから、ほんの少しだけでも良いから分かってあげようとしない限りは・・・
相手は心を開いてくれない。
オイラだって自分の心の傷を癒したいと思う。
ただ、聞いていて欲しい時だってある・・・
ただ、そばにいてくれるだけで良い時もある・・・
それほど人の存在というのは大きいのでしょう。